(以下、弁天、というのが、弁才天です。)
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私「おはようございます。
お名前を教えていただけるでしょうか?」
弁天「弁才天よ。」
私「お話をさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
弁天「かまわないわよ。」
私「芸術と恋愛には、様々な点でリンクがあるように思います。
それはなぜでしょうか?」
弁天「どちらも、その心の中にある
感情、感覚をうたったものだからよ。
それに揺り動かされる中で、
様々な創造性が発揮される。
人としてのありようよ。
美しいものよね。
そこにある、苦悩も含めて。」
私「音楽にも似たようなところがあるのかもしれない、
と思います。」
弁天「目を閉じても、音は入ってくる。
音はとめどないもの。
その中で、内から鳴り響くハーモニーを
形にしたもの、音楽。
複雑なものね。
音は、無抵抗に、人の中にはいっていく。
そこには、表現の強制があるわ。
耳をふさいでも、入ってくる。
防ごうと思うと、とても不自然になるわ。
創造性を発揮するとき、
人はその内側にある力に身をゆだねる形になるわ。
本当に自分が作り出したものなのか、
それとも、何か外側からのものがあるのか、
そこにこだわらずに、その流れてくるものに身をゆだねることね。
出来たものを振り返って、
もう一度、自身で見たときに、
いいもの、と感じるのであれば、
それでいいのだと思うわ。
感動、感謝、感覚、感性。
それは、素晴らしいことよ。」
私「本日はどうもありがとうございました。」
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