(以下、事、というのが、事代主神です。)
-----------------------------------------------------------------------
私「名前を教えていただけるでしょうか?」
事「事代主神」
私「お話させてもらってもよろしいでしょうか?」
事「かまわぬぞ」
私「お金が無くて苦しむ人、お金がたくさんある人、様々ですが、
これは、何が起こっているのでしょうか?」
事「それぞれのものにとって、歩む道というのは異なる。
金銭の意味もまたしかり。
比較してどうのという話ではない。
生きる、ということにおいて、
そのものが自身をどう扱っているのか、
それは、金銭を通しても表れてくる。
ここには、様々なものの欲が関わり、
流れ動いておるからして、
それを自分だけの思い通りに動かそうとすると、
齟齬が生じる。」
私「良く見極めることが肝要でしょうか?」
事「見極める目的のほうに、
そのものの本質があわられる。
何の為に、そうするのかじゃ」
私「生きるため、養うためです。」
事「その心根であれば、それに必要なだけのものが見えるじゃろう。
全てを見通せる、とまではいかなくともな。
また、そちに必要な試練があれば、
それらを覆す出来事もあろう。
より自然でいること。
心をそこにとらわれないようにすることじゃ。」
私「より多く稼ごう、という目的であれば、
いかがでしょうか?」
事「それは何のためじゃ?
同じじゃぞ?
余剰に何かを得ようとするのであれば、
それは何のためじゃ?
己に問いかけると良い。
その答えが、己にとってどのようなものであるか、
それは、そちがその結果受け取ることになった
金銭の扱い方に出る。
それも含めての、福、であろうな。」
私「本日はどうもありがとうございました。」
-----------------------------------------------------------------------