(以下、事、というのが、事代主神です。)
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私「名前を教えていただけるでしょうか?」
事「事代主神」
私「お話させてもらってもよろしいでしょうか?」
事「かまわぬぞ」
私「人は自然との間に境界線を引いて、距離をおくところがあります。
なぜ、そんなふうになるのでしょうか?」
事「自然を敬う気持ちと、自らの小ささを感じる部分、
自らにふさわしいものしか、人は受け取ることができない。
落ち着かないのじゃな。
自然の持つ多面性。
人には計り知れないものがある。
興味を強く持つが、その深みには手が届かない。
そうであってほしいと望むのも、また、人のありようじゃろうな。」
私「境界線を引くのではなく、もっと同調していくと
どうなるのでしょうか?」
事「人の思い通りにならぬことが増える。
それを嫌っている一面もあろうな。
そのためには、人は様々なものを手放す必要があるのじゃ。
人は、世界を作りたいもの。
町を作る、とか、国を作る、というのは、
ワクワクするものではないのかのう?
自然との強調となると、
それは、作るもの、というより、
自然に出来るもの、という側面が強くなる。
コントロールできないものなのじゃ、本来は。
そこに、人は「築く」という一面を入れたくなる。
そうすると、結局のところ、押しやるしかないのじゃな。
そして、今に至るのじゃ。」
私「本日はどうもありがとうございました。」
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