(以下、事、というのが、事代主神です。)
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私「名前を教えていただけるでしょうか?」
事「事代主神」
私「お話させてもらってもよろしいでしょうか?」
事「かまわぬ」
私「日本の歴史についてです。
古来からの流れ、そして今現在、
これから、と、どのような流れがきているのでしょうか?」
事「人の意識の流れるままに。
神が何か特別な操作をしているというより、
人の意識の向かう先に歴史が作られていくのだ。
それにもはや、この国だけの問題ではないな。
異なる国同士の者達が、深くかかわりあうようになっていく、
そういう時代じゃ。」
私「昔はもっとその土地に根ざしたものだったのですよね?」
事「今ほど、外部とのかかわりは強くはなかったな。
情報も、一部の者達の間でしか、回らなかった。」
私「そのときは、どのような流れだったのですか?」
事「まあ、閉鎖的じゃな。
敵と味方、そういう視点が多かった。
弱者はそのどちらにも入れられなかった。
弱者はいつの時代も、スケープゴート、
として扱われた。」
私「スケープゴートというのは、
必要なものなのでしょうか?
結局のところ、一時しのぎにしかならないような
気もしますが。」
事「スケープゴートの存在により、
難を逃れることはあろうな。
また、そうでないと、人の心が落ち着かない、
というところもある。
トカゲの尻尾を切るようなものじゃ。
それで逃げ切れない問題であれば、
切っても意味はなかろうな。」
私「本日はどうもありがとうございました。」
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